一般的な説明
脊柱管狭窄症について
脊柱管狭窄症とは
背骨の中には、神経が通るトンネルのような空間があり、「脊柱管」と呼ばれます。
加齢などに伴う変化によって、この脊柱管が狭くなり、中を通る神経が圧迫されることがあります。腰の部分で起こるものは「腰部脊柱管狭窄症」と呼ばれます。
脊柱管が狭くなる背景には、椎間板や背骨の関節、靭帯などの変化が関係することがあるとされています。筋肉だけの問題ではありません。
診断は、整形外科などの医療機関で、診察や画像検査などをもとに行われます。
どんな症状がみられることがあるか
お尻から脚にかけての痛みやしびれ
歩いていると脚の痛みやしびれが強くなり、少し休むと、また歩けるようになることがある
腰に痛みを感じることもある
腰の痛みは、強くない場合や、ほとんどない場合もあります。
2つ目は「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれ、脊柱管狭窄症でみられることの多い症状のひとつとされています。前かがみになったり、腰かけたりすると楽になることがあるともいわれます。
症状の出方や強さは、一人ひとり異なります。
当院の見方と施術
くわの鍼灸院では
LISTENING
まず、これまでの経過をうかがいます
脊柱管狭窄症と診断されたお客様には、次のようなことをうかがいます。
いつ頃から症状があるのか
右と左、どちら側がつらいのか
痛みやしびれの強さが、時期とともにどう変わってきたのか
どんな姿勢でつらくなるのか
どのくらい歩くと、つらくなるのか
休むと、どう変わるのか
特に、「いつから」「どちら側か」「どう変わってきたか」「どんな姿勢がつらいか」を大切にしています。
「ここまで来る途中で、何回休みましたか」「どれくらい続けて歩けましたか」といった、日常の中での様子もお聞きしています。
YOUR HANDS TELL
無意識に、手のひらをどこに当てているか
立ったり歩いたりしているとき、つらい場所をかばうように、無意識に手を当てている方がいます。
くわの鍼灸院では、その手のひらの位置もよく見ています。
ご本人が言葉にされる症状と合わせて、その方がどこをかばっているのかを知る、ひとつの手がかりにしています。手の位置だけで何かを判断するわけではありません。
WHOLE BODY
腰だけでなく、お尻・脚・足先、姿勢や歩き方まで
腰、お尻、脚、足先、そして姿勢や歩き方まで、全体を確認します。
決まった順番があるわけではありません。その日の状態を見ながら、つらさの強いところも含めて、施術を組み立てていきます。
また、診断された状態そのものだけでなく、腰まわりの筋肉の状態や体の使い方、腰への負担も確認しています。
TREATMENT
施術は、鍼と整体が中心です
「ここに打てば特別によく効く」という決まったツボがあるとは考えていません。その日の状態を見ながら組み立てます。
脊柱管そのものの状態を鍼で変えることを目的としているわけではありません。
腰やお尻、脚などの筋肉の状態や、周囲の緊張も確認しながら、鍼と整体を行います。
施術の途中や最後には、実際に体を動かしていただき、痛みやしびれの感覚、動きやすさなど、その時点の感覚を確認します。

写真はイメージです
STEP BY STEP
筋肉だけの問題ではないから、焦らずに
脊柱 管狭窄症は、筋肉だけの問題ではありません。鍼灸だけで何でもどうにかなる、とは考えていません。
くわの鍼灸院では、筋肉の状態や体の使い方など、施術で関われる部分を確認しながら対応しています。
痛みやしびれが続いたり、同じ姿勢でつらくなったりすることもあり、時間をかけて向き合う必要がある場合もあります。経過には個人差があります。
すぐに何とかしようと焦るのではなく、その時々の状態を確認しながら、少しずつ取り組んでいきます。
施術の間隔は、その時の状態で
痛みが強い時期は、状態を見ながら、少し間隔を詰めて施術をご提案することがあります。
その後は、痛みやしびれ、日常生活での動きやすさなどを確認しながら、その都度、施術の間隔を一緒に考えます。決まった回数はあり ません。回数券の販売もしていません。
自己流で、無理をしないでください
「鍛えた方がいいのでは」「ストレッチをした方がいいのでは」と、ご自分でいろいろ試される方もいます。
運動やストレッチそのものが悪いわけではありません。ただ、状態によって合うこと・合わないことがあるため、自己判断で無理に始めず、迷ったときはご相談ください。
WITH MEDICAL CARE
整形外科での治療と一緒に
整形外科でお薬を飲んだり、リハビリを続けたりしながら来られることは、自然なことだと考えています。お薬やリハビリをやめるようにお伝えすることはありません。
整形外科での治療を続けながら、鍼灸も体へのアプローチの一つとして検討していただければと思います。
手術については、医療機関での説明や検査結果を大切にしてください。医師によって考え方が異なることもあり、症状の程度や検査結果も一人ひとり違います。当院から、する・しないを一律に判断することはしていません。
YOUR DAILY LIFE
目指したいのは、やりたいことができる毎日
痛みがとても強い時期は、「まずこの痛みから解放されたい」「この状態がずっと続くのではないか」という不安が大きいものです。
そのため、最初から「何がしたいですか」とお聞きするわけではありません。まずは、今のつらさと不安に向き合います。
少し落ち着いて、先のことを考えられるようになってから、また何をしたいか、どんな生活に戻りたいかを、一緒に確認していきます。
以前のように日常生活を送りやすくなること。
その方がやりたいことを、できるようになること。
それを、ひとつの目標にしています。
医療機関での確認を優先していただく場合
当院では、たとえば次のような場合には、鍼灸を優先せず、まず医療機関での確認をおすすめします。
少し動かしただけでも、非常に強い痛みが出る場合
腫れがある場合
熱をもっている場合
排尿や排便に異常がある場合
脚に急に力が入りにくくなった場合
腫れや熱は、ほかの問題が関わっている可能性も含めて、医療機関で確認していただきたいときの目安としてお伝えしています。
腰部脊柱管狭窄症では、症状が進むと脚の力が入りにくくなったり、排尿に関する症状などがみられる場合があります。このような変化がある場合は、鍼灸を優先せず、速やかに整形外科などの医療機関へご相談ください。

